のだクリニックに管理栄養士さんが常勤している理由|のだ眼科・血管内科クリニック

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のだクリニックに管理栄養士さんが常勤している理由

更新 2016.09.07

のだ眼科・血管内科クリニックでは常勤の「管理栄養士」さんがいます。

栄養に関する指導や給食管理を行うのが一般にいう栄養士の仕事ですが、「栄養士」と「管理栄養士」とは異なります。

栄養士法でいうと、「栄養士」は、都道府県知事の免許を受け、主に健康な方を対象にして栄養指導や給食の運営を行います。これに対して「管理栄養士」は厚生労働大臣の免許を受けた国家資格です。病気を患っている方や高齢で食事がとりづらくなっている方、健康な方一人ひとりに合わせて専門的な知識と技術を持って栄養指導や給食管理を行います。

さて、なぜ「のだ眼科・血管内科クリニック」に管理栄養士が常勤しているのか?これって、医師の教育過程との絡みがあります。わかりやすい例えかどうか・・・以前、病院に勤務していたころの話をします。

私が担当している動脈硬化の患者さんの治療が無事終了。患者さんに治療経過などを説明して、さて、退院当日の朝の会話の一部を紹介します。

野田医師:「治療がうまくいって良かったですね。今日で退院ですが、何か質問はありますか?」

患者さん:「へばだば先生、退院したら~どしたらだもの、喰ぇばいいだべのぅ?」

野田医師:「これからは、しょっぱいものや、油っこいものは避けましょうね、それとタバコは当然やったらダメですね・・・(内心:ああーわかりきったことばかりで、何か気の利いたことは言えないなぁ・・・)」

患者さん:「やっぱ、そんですか?そんだよなぁ、しょっぺえものばし~、一杯喰ってたからなぁ・・・(内心:そいだらわも知ってるじゃ。先生も、案外当たり前のことしかいわないもんだなぁ~・・・)」

という感じです。「医食同源」ということばにあるように、患者さんは自分の食べるものが、自分の病気と深く関わっているのではないか?と実感しています。だから、医師に「どのようなたべものに気をつけていれば、自分は辛い病気にならなくて済むのか?」と聞いてくるのです。そして、患者さんは、病気の専門家である医者が病気にならないような食べ物の話をしてくれるのが当たり前だというように思っているのです。

しか~し、胸を張って言うことでは無いのですが、実は、

医師は栄養学についての殆ど講義を受けておらず、知識はほぼほぼありません。(・・・今の教育制度はわかりませんけど、少なくとも私たちの年代はそうでした)

なので、医師に「何を食べたらいいですか?」という質問は、魚屋さんに「どんなパンが美味しいですか?」と聞くようなものなんです。

というわけで・・・、わたしが立ち向かおうとする血管病の代表である「動脈硬化」に対しては、それの原因となる、「高血圧」、「糖尿病」、「脂質異常症」、「高尿酸血症」などの治療をキチンと行い、また「禁煙」もさせつつ、これらの疾患をコントロールしていくことがなによりも大事なのです。

そして、高血圧、糖尿病、脂質異常症、高尿酸血症については、きちんとした栄養学の知識をもち、食事指導のできる人がパートナーとして必要なんだとわたしは考えています。

以上、長々と書いてきましたが・・・というのが、本日のタイトルの答えとなります。

それでは。