シャントPTAの時に、たまたま感じたモノ作りに対するメーカーの姿勢の違いというか・・・


9月8日木曜日午後はお外でのシャントPTA(血管拡張術)でした。

 

わたしのシャントPTAは、上腕動脈の順行性アプローチか、橈骨動脈の逆行性アプローチで行っています。

 

動脈アプローチのよいところは、シャント回路が閉塞に陥った状況でも何とか、再開通できることです。

今回は上腕動脈アプローチだったのですが、DSAを行うと奇しくもシャントの流出路本幹が、吻合部より4cmで閉塞となっていました。前回に施行したシャントPTAの画像とはかなり異なる状況となっていたのですが、側副路が形成されており中枢側は描出されていたので再建可能と判断。

 なんとか閉塞部にガイドワイヤーを挿入して、そのまま進めて閉塞した7-8cmほどの病変にガイドワイヤーを通過させ、それにバルーンカテーテルを通過させてバルーン拡張。閉塞したシャント回路の再開通に成功しました。(画像をお見せできないのが残念ですが・・・)

 

 ところで、今回使用した治療器具に関するお話。

 血管形成術(シャントPTAなど)に用いる道具には不思議な関係があります。通常、イントロデューサーシースとバルーンカテーテルとは、お互いの相性というか「適合サイズ」という関係があります。いつもわたしは、

A社の 3Fr イントロデューサーシースに、

B社の径4mm、長さ40mmのバルーンカテーテル(シャフト径3.8Fr)

を挿入してシャントPTAを施行しています。

 B社のバルーンカテーテルの「適合シースは4Fr」なのに、なぜか、A社の「3Fr イントロデューサーシース」内を通過させることができるのです。細いシースの中に太いカテーテルを通過させることが出来る・・・・これは「インチキ」です。(実はシャフトのテーパーリングが関係していますが・・・)

 

 今回はたまたま、いつもと違うC社のバルーンカテーテルを用いたのですが、バルーン径4mm、長さ40mmで同じ。シャフト径はB社のものより細い「3.7Fr.」と表示されていました。適合シースの表示はやはり「4Fr」でしたが、”B社3.8Fr. > C 社3.7Fr. ”と考え、B社のものと同様にA社の3Frのシース内を通過させることは可能だろうとみていたのです。しかし、試しに人体外でやってみたところ・・・C社のバルーンカテーテルはシースを通過できませんでした。このため御推奨通り、4Frのシースを上腕動脈に穿刺して治療をおこないました。多分バルーンの部分が肉厚となっているため通過できなかったのだと思います。

 もちろん、C社は規格通りの製品を提供しているので、C社になんの落ち度はないのです。しかし、動脈穿刺アプローチでやっているわたしとしては、B社のバルーンカテーテルだと3Frのシースを通過させることができ止血が楽なので、「インチキだけど・・・嬉しい」感があります。

 

 参考までに、この日、C社のバルーンカテーテルが破裂するまでの圧をみたところ、24-26気圧位で破裂しました。B社のバルーンカテーテルは以前の確認では、22気圧で破裂したので、若干C社のバルーンカテーテルの方が耐圧が高い印象でした。

 

 このへん、「要領の良いB社と真面目なC社」ということで、B社とC社のモノ作りに対する姿勢の違いを実感でき、面白いと思いました。