久しぶりの下肢の血管形成術
更新 2016.09.01
今日は外カテ。
久しぶりの下肢血管拡張術。石灰化のやや強い浅大腿動脈の狭窄に対して治療を行いました。
今回は、ボストン社製の新しい浅大腿動脈用のステント「INNOVA」を初めて使用してみました。治療前に実際のステントを見せていただきましたが、屈曲に強いステントデザイン、両端がクローズドセルタイプとなっており、フレア構造でないことから、スリッピングが少ないのではないかと予測されました。また、デリバリーシステムが二重構造となっており、リリースが安定性に優れているという製品でした。
浅大腿動脈病変に対しては、順行性穿刺でアプローチしたため、穿刺点から病変部までの距離が近すぎる状況となり、当ステントのデリバリーシステムの特長を上手く利用できないということから、総大腿動脈にロングシースを順行性に挿入してアプローチしました。狭窄部位を確認後にバルーンで前拡張し、その後ステント留置です。
今回はステントのリリースの始めに若干の調整を必要としましたが、リリース中とフィニッシュまでは非常に安定しており、評判通りの製品でした。グッ!
治療もトラブル無くうまくいって満足です。そして何より、患者さんの症状が改善することを願っています。