当院での陥入爪治療について


 開院してから、約1か月になりますが、これまでに三名の患者さんの陥入爪の小手術をおこないました。当院ではやや重症な陥入爪に対しては「ガター法」という方法で治療しています。

 陥入爪による疼痛の原因の多くが足の爪の端が、内側から趾先に食い込むことで発症します。その原因の多くは誤った爪切りが原因です。

 軽症の陥入爪に対してはコットンパッキングと医療用アロンアルファで対処可能ですが、ひどくなると簡単な手術「ガター法」が有用です。

別に珍しい方法でもないのですが、痛みはかなり楽になるようです。

手順は、

1.最初に消毒

2.治療趾の神経を麻酔でブロックする。(麻酔が効くまでに少し時間がかかる)

3.爪縁を爪ゾンデで掘り起こし、チューブを挿入するスペースを作成する

4.縦に裂いた点滴チューブを爪縁の先端から爪縁に沿って挿入する

5.チューブと爪をナイロン糸で固定する。

6.最後にアロンアルファをチューブに流しこんで全体を固定し安定させる。

 

という、まあ、簡単な手術なんですが、これを考えた人は頭良いですね。手技は簡単にできる。長期的にみておかしな再発を起こすことがない・・・など、フェノール法などに較べると理にかなった方法だと思います。

 

私は、以前の職場での経験を含めてこれまで30人ほどに施術していますが、かなり良い感じです。

 

「若年者での爪菲薄例」あるいは、「抗がん剤(分子標的薬)での治療によって爪全体が菲薄化している症例」を除けば、再発も少ない。

やや重症の陥入爪の方にはとてもよい方法と思います。

 

 陥入爪でひどくなった肉芽に対しては、超強力なステロイドの塗布あるいは、絹糸で縛って壊死させるなどで対応しています。壊死を起こさせる軟膏(亜硝酸の入った軟膏)も以前に薬局にお願いして作ってもらったたことがありますが、直ぐにダメになってしまうので使い難いです。

ガター法については下記にリンク張っておきます。


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コメント: 3
  • #1

    オガサワラトモミ (日曜日, 21 7月 2019 13:32)

    こんにちわ。
    18歳の息子が、多分、こちらで見た❝陥入爪❞と思われる症状で悩んでいます。
    いろいろと検索していくうちに、こちらのページを拝見しました。
    そちらで、一度診ていただきたいと思いましたが…保護者は八戸市、本人は青森市に住んでいます。
    もし、この手術をしていただいたたとして、その後の通院回数はどれくらいが予想されるでしょうか?
    直すのが大事なのは解っているのですが、通院する際の予定を考えなくてはならず…質問させていただきました。
    お忙しいところ申し訳ありませんが、ご返答いただければ助かります。

  • #2

    野田 浩 (日曜日, 21 7月 2019 15:11)

    こんにちは。
    ご質問ありがとうございます。治療方法は陥入爪の程度によって異なりますが、今回は手術を前提に説明いたします。
    陥入爪治療の通院回数ですが、1)巻き爪を伴っていない場合、2)巻き爪を伴っている場合、で異なります。
    1)は一般に「深爪」がきっかけとなる場合です。この場合は初診時に陥入爪手術(簡単なもの)(=K091)を行いますが、経過観察のため約1週間後に受診してもらいます。さらに1カ月後に受診し、その際にガター抜去となります。通院は計3回とお考え下さい。通院時には再発予防について教育します。
     ただし、爪囲炎がかなり進行していて足趾自体が腫大していたり、大きな肉芽形成がみられる場合には、肉芽の除去(広範切除)などの追加処置が必要となりますので、通院回数は増えます。
     また、若い患者さんですと爪が非常に薄いため、側爪郭に食い込みやすくなり、再発しやすい方もいます。この場合はネイルケアが大事です。
    2)では陥入爪による爪囲炎が沈静化した後に、巻き爪矯正(ワイヤー法)が加わります。矯正があるとさらに2、3回くらいの通院が追加となります。矯正終了後は、巻き爪クリップなどでの維持療法、靴のフィッティング、歩行方法などについて教育します。
     時に、「一時的な痛みが取れれば良い」とばかりに、他の診療科にて「側爪郭切除」を受け、かえってこじらせてしまう患者さんもいらっしゃいます。またフェノール法などでは、爪が小さくなって形が悪くなったり、再発することもあります。
     以上などを踏まえると、何回通院すれば治るというものでもないのですが、一度、診察させていただくのが一番です。
     以上がお答えとなります。よろしくお願いいたします。

  • #3

    オガサワラトモミ (日曜日, 21 7月 2019 21:11)

    こんばんわ。
    お返事ありがとうございます。
    こんなに早く、ご返答いただけると思ってなかったので…とてもうれしいです。
    子供とも相談して、診ていただける時間を、早めにつくるように考えていきます。
    その際にはどうぞよろしくお願いいたします。
    今日は大変ありがとうございました。